【ご家族・ケアマネ向け】在宅での手すり取り付け「5」つのポイント

①手すりの種類(目的)

歩行用手摺り

廊下や階段など移動する際に利用する長い手すりになります。基本的には「ギュッ」と握り込むよりも、手を添えて滑らせるようなかたちで利用することが多くなります。

動作用手すり

トイレや玄関などで動作を行う際に身体を支える為に利用します。I字型やL字型の比較的短い手摺りが多いです。身体を支える為に「ギュッ」と握って利用するケースが多くなります。

②手すりの高さ

手すりの高さは、一般的には80cm前後が利用しやすいと言われています。ただ、一般平均よりも対格差がある方が利用する場合は、その方に合わせた手摺りを設置する方法が良いと思います。

手すりの高さを決めるポイントは手首の高さです。自然に立って腕を真っすぐに下した状態で、床から手首の高さが、その方にとってベストの手摺りの高さになります。

③手すりの太さ

手すりの太さに関しては、①で説明したように、種類(目的)に応じて使いやすいサイズが変わってきます。

歩行用手すり

歩行用てすりの場合は握り込むことは少なく、手を滑らすように使います。その為、やや太めの「35mm」前後がおススメです。また、太い手すりの場合は強度も増す為、横に長く設置する歩行用手すりに適していることもメリットと言えます。

動作用手すり

動作用手すりの場合は握り込みやすい「30mm」前後のやや細めがおススメとなります。

④手すりの形状

手すりの形状も様々なタイプが出ています。自身の状況に合わせたタイプを選択すれば、より快適に生活を送ることができます。

手すりの端部は折り曲げる

移動用手すりの端(端部)をそのままにしておくと、接触したり、袖が引っかかったりして事故の恐れがあります。その為、端部を壁側や下側に折り曲げておく必要があります。

手すりに溝を入れる

動作用手すりが中心になりますが、手すりに溝が入ったタイプの場合、握り込みやすく動作がより安定します。

手すりを平らにする

関節リウマチの方など、手すりを握ることが難しい場合は、手すりを平らにすることで「身体を支える」などに利用することができます。

ブラケット(受け手)は下から支える

特に移動用手すりの場合、ブラケットの支えが横から出ていると、手に接触してしまいます。結果、手すりの握りが甘くなり転倒などの事故につながる恐れがあります。

⑤手すりの素材

木製手すり

さわり心地が良く、家の中でも目立ち過ぎない特徴があります。また、加工しやすく細かな調整が出来ることもメリットとして挙げられます。水気のない屋内では多くのケースで採用されています。

金属製手すり

ステンレスやアルミ製などがあります。丈夫で軽い(中心を空洞化出来る)為、屋外などで使用されるケースがあります。

ただ、屋外の場合、手すり本体が熱くなり過ぎたり、冷たくなり過ぎたりすることがあります。その場合には、下段で説明する「樹脂被膜製」をおススメします。

樹脂被膜製手すり

金属製の手すりを樹脂被膜で覆った手すりです。金属製のメリット(頑丈・軽量)を持ちながら、デメリット(熱い・冷たい)を抑えた特徴があります。

主には浴槽など、水気のある場面で使用されます。また、上段でも述べたように屋外で利用されるケースもあります。

福祉用具の手すり

これまでは、主に住宅改修による手すり取り付けを念頭に説明をしてきました。住宅改修の手すり取り付けは、基本的には恒久的使用になるので、慎重な検討が求められます。

反面、福祉用具の手すりの場合は簡単に取り外しが出来るタイプが多く、気軽に利用することができます。ただし、形状の特徴から、部屋の雰囲気にそぐわないなどの問題も出てきます。

注意点

手すりの取り付けにはユニバーサルデザインの視点が重要となります。ユニバーサルデザインとは「障害の有無に関わらず誰もが利用しやすいデザイン」を指します。

例えば、高齢夫婦2人で同居しており、夫が患者さんのケースがあるとします。当然、住宅改修は夫の体格に合わせて実施されることが多いと思います。

しかし、夫と妻との体格差が大きかった場合はどうでしょうか?妻も高齢なので、今現在も今後も手すりを必要とする可能性があります。その場合、妻の手すりの使い勝手は非常に悪くなってしまいます。

同居者は誰なのか?同居者の身体状況は?同居者の生活パターン?など、様々なケースを想定したうえで、手すりの取り付けを行う必要があります。

手すり設置にこだわらない

手すりの設置には、相応の金銭的負担もありますし、メリットだけではありません。

必ずしも手すりを使用しなくても、簡単な支え(机や棚など)があれば安定して動作を行えるケースもあります。室内の動線(移動する経路)に合わせて家具の配置を変更する方法も効果的と言えるでしょう。

※当通所施設では、福祉住環境コーディネーターや介護支援専門員など福祉用具に関する資格をもったリハビリ専門家が多数在籍しています。手すりについてお困りのことがあれば、是非ご相談下さい!各施設への連絡先はこちらから

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